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世界の~主義を理解する➁政治は誰がやっても同じ・・なワケ無い!( ゚Д゚)

1全体主義:代表者:ひとらー

 私は、わが国の政治体制として、民主主義を主張します。

 え?お前は全体主義だろうって?個人の自由や権利を犠牲にしても、国全体の利益を図るべきって考えるんだから、全体主義だろうって?

 

 ・・・どうも私の考え方は民主主義の真逆に位置すると誤解されている方が多いようです。

 しかし、わが党は厳正なる民主主義による投票の結果、全体の9割近い得票を得て、第一党の座を獲得した正真正銘の民主政党です。全体の9割が支持する政党だから、我々の決定はもはや国民の総意と言っても過言では無い。民主主義の目指す理想は、国民の意思がなるべく多く反映されることのはずです。

 

 つまり、全体の意見がほぼ完全に国家に反映されたわが党は、民主主義の理想と言えるはずなのです。それがどういうわけか、実際にそれが実現してしまうと、全体主義とか独裁とか言われてしまう。

 確かに、私は国全体の利益を主張しました。しかし、国民の総意が我々と共に有るんだから、「国のため」と「一人一人のため」は矛盾していないはずです。それが全体主義と言われてしまうんだから、不思議で仕方ありません。私の犯してしまった罪とはいったん切り離して、冷静に全体主義という仕組み自体を建設的に議論して欲しいものです。

2民主主義;代表安倍シンゾー
政治とは、一言で言うなら、限られた資源の再分配で有ります。先ほどヒトラー君が「みんなの意見が政治に反映されるからいい」とおっしゃいましたが、よいものを全ての人に行き渡らせることは不可能で、誰かが我慢する必要が有ります。

 

 誰がどのくらい我慢をするかを、わが国では投票で決めています。直接政策に投票するのではなく、政策を決める人を誰にするかを投票します。これを代議制と言います。誰に投票するかは、候補者それぞれの演説やアピールを聞いて決めるわけですが、結局は政策は二の次で、口先が上手かったり(小沢一郎等)、有名なだけの人(アントニオ猪木等)、支持基盤を親から継いだだけの人(安倍晋三等、、って、私か!)などが選ばれて、本当に有能な人が選ばれないという不都合も起こるのであります。

 しかも、議会では別に訴えた政策通りに行動する必要も有りませんし、都合の悪い部分は隠して選挙活動することも可能なので、国民の意思が反映された政治が行われる保証は、実はどこにもないのです。

 じゃあ、議会を無くして政策自体に投票する制度にしろよと言う人が居るかもしれません。その方が民主主義に沿うんじゃないかと。

 しかし、法律と言うのは年に100案程度も議論するのが通常です。そのたびにいちいち国民投票をすることは、人口が増えすぎた近代以降の社会では現実味が有りませね。加えて、少人数でじっくり意見を交わすことは、無くてはならない手続きでも有ります。

 

 例えば、政治を知らない人からよく、「なぜ野党は何でもかんでも与党の政策に批判ばかりするんだ。仲良くやれ!いい案には賛成するべきじゃないのか」と聞かれますが、野党は与党の批判をするのが仕事であり、存在意義の一つなのです。もし野党が、「消費税は10%にする」という与党案に「イイね!」と賛成してその場で決議してしまったら、国民は他にどういう案、解決策が有るかを知らずに、10%案を受け入れることになります。野党が「なぜ10%なんだ?根拠は?国民の消費生活に与える影響は正しく試算されているのか?」と批判することで、国民に、与党案とは違う視点を提供しているのです。 

 そういう意味では、議会は国民に論点を示す劇場のような役割も果たしていると言えます。また、議論で論点を明らかにすることによって、一部の人が明らかに損をしてしまうような法律を防ぐ役割も有ります。

 どうです?民主主義、素晴らしい仕組みでしょう?

3立憲主義:代表安倍シンゾー再登場

 一部の人の不利益を防ぐ手段を、わが国はもう一つ用意しています。それが立憲主義、すなわち憲法に基づいた政治をするという事です。

 例えば、民主主義に則り多数の意見が合えば問答無用でどんな法律も成立してしまうのであれば、「外国人労働者は日本人より過酷で劣悪な労働条件で雇用しても構わない」というような法律が日本で成立してしまうかもしれません。日本人に不利益は無いのですから。

 しかし、予め憲法で、外国人の人権はその性質が許す限りにおいて最大限認めると宣言することで、多数決による民主的な決定にも「待った」を掛けることが出来るのです。どんな民主的な決定でも、憲法があらかじめ定めた枠を超えてはいけない、つまり、憲法を国の最高法規とすること。これを立憲主義と言います。これは民主主義の一部では無く、個人の自由を保障する自由主義の主張です。

 立憲主義には、欠点が無いように思いますか?実際に、ほぼすべての国が憲法を持っています。

 しかし、問題点も有ります。それは最高法規であるがゆえに、簡単に変えられないことです。わが国では、国会議員の発議を経て国民投票を実施、その上で過半数の得票を得なくては憲法を改正できません。議論を尽くし、論点を十分に周知した上で、投票を開始するとなれば、半年は準備が必要でしょう。

 急遽、北が同盟国アメリカに攻め入った。アメリカは援軍を求めてきている。しかし、現行憲法では、その状況でわが国の自衛隊は出動できない。

 「アメリカさんアメリカさん、僕たちちゃんと憲法変えて助けに行くからね!だから、、、半年待って!」

 ・・・そんな国を、アメリカは今後も必要としてくれるでしょうか?我が国が攻められたときに、すぐ助けに来てくれるでしょうか?そのように、緊急事態への対処が遅れるというのが、立憲主義の欠点として挙げられます。そんな時には、憲法の規定を超えた国家権力の発動(国家緊急権)を認めようとする議論も有りますが・・それは第二次大戦中の国家総動員法のような悪法にも繋がりもします。

4まとめ
どの政治制度にもそれなりの欠陥は有りそうですね。そもそも民衆の総意などどうすれば感じられるのか、誰もわからないのです。しかも、もし「国民の総意」実現したら、それは皆さんの大嫌いな全体主義になってしまう。難しいですね。

 結局、個人の欲求や自己実現といった精神的な価値観の部分にまで踏み込んで、その実現を目指すのではなく、最低限の安全とか生活を守るのを政治の役割とするのがベストなのか、、、政治がその領域から脱するのは、極めて難しいようです。

 次回は、「善悪」という疑念について、もう一歩踏み込んで考えてみましょう。

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