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世界の〇〇主義を理解する

 

今の世の中は、驚くほど〇〇主義(〇〇ism)で動いています。

 

 経済は新自由主義・政治は新保守主義が蔓延り、社会はグローバリズムの流れには逆らえません。身体の代謝はmetabolismですし、サッカーやオリンピックでは愛国心(nationalism)に駆られて、心躍らせますが、現実に戻ると、明日も学校か・・とrealismに戻ります。

 

 このように、私たちは気付かぬうちに~主義(~ism)に支配されています。俺はそんな 思想に縛られないぜ!何の思想も無い、自由だ!と言っても、それはニヒリズム(nihilism)に分類されてしまう()

 

 なぜ、こんなにも~主義~ismが蔓延る世の中になったのでしょうか?

 一つには、近代を支配した二元論的な理解の仕方が立ち行かなくなったからでしょう。「世界はなんでもイエス・ノー、白か黒に分けられるほど単純じゃない、もっともっと多様な視点で世界を、現象を見る必要が有る」という反省から、様々な捉え方が生まれ、社会に受け入れられていきます。テーマも、科学技術の進歩や社会構造の複雑化で、一つの現象を理解するのにより多くのモノサシが必要になったのです。

 もう一つは、現代社会の特徴ともいえる、個人主義です。個人がより大切にされネットやメディアを通じて個人が広く世の中に自らの主張を唱えられる時代になった。逆に言えば、意見を持つことを必要とされる時代になったのです。

 要は、そういう思考のモデルが学者や政治家だけでなく一般人にも必要となったのです。だから、自分がどんな思想的立場にあるのかをはっきりさせるために、様々な思想が抽象化され、名前を与えられ、思想の分類が発達したのでしょう。そういった時代背景から、思想という思想が~主義・~ismと銘打たれるようになった。そんなところでしょう(あくまでも私の個人的な意見ですのでご注意を!笑)

 さて、思想が何らかのismに当てはまるという事は、当然現代文のテーマも、何らかのismに則って語られているという事です。ですから、受験生も世の中の~主義は知っておく必要が有ります。また新しいこと勉強するのか、めんどくさいなと思うかもしれませんが、ismを知って思想を分類できるようになると、例えば現代文で掴み処の無かった著者の主張も、これは懐疑主義の発想だなとか、構造主義的な捉え方だな、と整理することが可能になります。

 ただ、受験生がそういった主義思想を勉強するときは知識のバイアスに注意が必要です。例えば新自由主義を勉強しようと思い読む本は、おおよそ新自由主義者の書いたものです。当然、新自由主義は肯定的に、対立する保守主義は批判的に書かれます。そうして最初に取り入れた知識は、後々まで残るものです。保守主義者の書いた本を、批判的に見る目が育ってしまっているのです。

 ですから、価値観のバイアスの無い公平な視点で、網羅的に知識を吸収することが必要なのです。その点に配慮して、次回から四回に渡って「世界の〇〇主義」について公平な視点で書いていきますので、是非ご一読ください。

 

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