勉強とは?~Sense式学習法~

記憶の仕組みと学習法の重要性

記憶とは、脳に新たな神経回路が形成されることです。そして、回路を形成する神経細胞の能力は人類皆平等に与えられています。もっと言えば、ヒトでもゾウでもネズミでも同じです。

能力は同じ、それなのに、なぜ記憶力の良い人・悪い人という差が生まれるのでしょうか?

実は、その差は全て記憶の「方法とタイミング」の差にすぎないのです。噛み砕いて言えば、記憶力が良いと言われる人は「記憶に残る方法で」覚え、「記憶に残るタイミングで復習」しているだけなのです。

ということは、誰でも「記憶力が良い人」になることは可能だということです。方法とタイミングを変えるだけなのですから。必要なのは、その方法論とタイミングを知って、実践することだけです。

ですから、スケジューリングや覚えるための工夫といった学習方法がとても大切なのです。世界の学習先進国やインターナショナルスクールでは、脳科学的見地に基づいた記憶法・スケジューリングといった学習法が非常に重要なものとして教えられています。

しかし、根性論がもてはやされる日本では未だにそういうところに目が向けられず、A君が勉強が出来るのはお前より頑張っているからだ!お前もやれ!と、勉強「量」ばかりに話が進んでしまいます。結果、子供は青春を犠牲にして「公式」や「年号」や「英単語」や「解き方」を一つ一つ覚えなくてはいけない。勉強はそういうものだと思ってしまいます。だから好きにもならない。悪循環でしかありません。

結果として日本は、世界から取り残されています。学力低下、世界ランクの後退はもう毎年恒例のニュースです。皆さん、そろそろ勉強のやり方を真剣に考えましょう。「10回やってダメなら11回やる」のではなく、10回やってダメだった方法を見直す方が、よほど未来に繋がりませんか?

本当の「勉強」とは

これからは、未来に繋がる勉強をしましょう。今、記憶をテーマに学習の重要性を訴えましたが、勉強は記憶で終わるものでは有りません。対象を深く理解するには、記憶だけでは足りないのです。

深く理解するとは、Aが他のBやCとどこが同じでどこが違うのか区別出来ること、言い換えれば、他との関連性を見いだせることです。確かに、ものごとを理解するためには、前提としてそのモノの性質が頭に入っている必要が有ります。なぜなら、人間は知っていることしか思考出来ないからです。しかし逆に言えば、知識は思考の道具に過ぎないのです。

つまり勉強とは、対象を知る(暗記) → 対象について掘り下げる(思考) → 相違・関連性の発見(区別)の3ステップの総称なのです。勉強が苦手な生徒は、そもそも「勉強とは何か」がわからず、見えない敵と戦っている場合が非常に多いです。見えない敵ほど厄介なものは有りません。勉強の正体を説明してあげるだけで、すっと苦手意識が抜け、何をすれば良いのか理解してくれる生徒もいます。

整理します。
①勉強とは「記憶→思考→関連性の発見」の3ステップの総称である
とすれば、
②記憶は(方法論による効率効率を重視しつつ)「思考」に繋がるものでなくてはならない
更に、
③思考は、Aの中だけで完結させるのではなく、BやCとの関連性まで考慮されなくてはならない

この3つを究極まで考え抜いて、誰でもこの3ステップを実践できるように科目ごと項目ごとの具体的なレベルにまで落とし込んだものが、Sense式学習法です。

ただ「流れで覚えろ」「考えろ」と言うだけなら誰でも出来ます。科目ごと学習内容ごとに、「教科書の21ページの記述はSense式連結記憶の中のこの方法を使えば効率的に覚えられて、応用も出来るよ」と、具体的に方法論を示してやれるのがSenseです。しかも、その効果が授業中に留まらず、生徒の自学自習や学校の授業の聞き方にまで活きるように指導します。

では、具体的に3つのステップそれぞれの過程ですべきことを考えて行きましょう。

ステップ1~対象を知る(暗記)~

最も大切なのは、「暗記はゴールじゃない!勉強のステップ1に過ぎない!」という意識です。知識は、あくまでも「考えるための道具」として身に付けることが大切です。・・と、言うのは簡単ですよね。ここで「じゃあ頑張れ!」では、1500円で買える学習法の本と変わりません。Senseでは、生徒が「自然に、思考に繋がる暗記が出来る」ように、二つの理論と、理論を実行するための約10の具体的な方法を用意しています。

それらを、生徒の思考のクセや学習項目に合わせながら取り入れて、ステップ1を乗り越えます。これだけで、思考に繋がらない通常の暗記をしたほかの生徒たちに、圧倒的な差を付けることが出来ます。
では、「自然に思考に繋がる記憶」の理論を、簡単に見ていきましょう。

一つ目の理論は、「整理記憶」です。 例えば着たい服が有っても、どこに閉ってあるか分からなければ、すぐに取り出すことが出来ず、あたふたしているうちに学校が始まってしまいます。着たい時すぐに着るためには、日ごろからきちんと整理して収納することです。

記憶も同じです。知識がいくらあっても、それが他の知識と繋がりも持たずばらばらに散らかっていたら、脳はそれをひっぱり出す作業でいっぱいいっぱいです。試験で問われるのは、その知識をどう使うかなのに、そこまでたどり着けないのです。ですから、なるべく単発知識を減らし整理して覚える事が大切になるのです。例えば、ある項目を勉強するときに目次を常に横に置いて、全体を把握しながら覚える。人物相関法で自分なりの分類を作る。1000個の英熟語を一つ一つ覚えるのではなく、15個の前置詞の本質を理解して、約10個のパターンに当てはめてグループ化して覚える・・などのようにです。

「今覚えたことは何と関連していることなのか」を常に意識する習慣が出来れば、もう合格は見えたようなものです。

二つ目は、「誘引記憶」です。例えば、よく言われるサザエさん症候群は、サザエさんが、「明日からの仕事」という思い出したくない現実へと脳を誘引しています。このように、ある事柄が自動的に或る記憶を引き起こすなら、覚えることはその誘因ツールだけでいいわけです。サザエさんさえ見ておけば、連休後も会社には行きそびれません(笑)

学習も、学んだことを勝手に思い出させてしまうような、強力な記憶誘因ツールが有れば、思考は驚くほどスムーズに流れます。また、試験の最大の敵「ド忘れ」も、それぞれを単体で覚えて、思い出すための道具を用意していないから起きるのです。

例えば、歴史上の人物を覚える時も、室町時代の人物にはワンピースのキャラの顔を・鎌倉時代は中学の友達を当てはめる・・という風に人物相関法でグルーピングして映像記憶を残しておけば、北条時宗がいつの時代の人間かド忘れすることは無くなります。さらに、学習時の体調や場所、時間、その日あった嬉しかったことや感想も含めた学習日記を付けて感情を勉強と結びつけることも、記憶に有効です。

ステップ2~対象を掘り下げる(思考)~

重要なのは、知識を前提に考える意識(自分は知識という武器が有る!)、そして一つ一つ分解し、自分が今何について考えているのか明確にする意識を持つことです。

対象を取捨選択し細かく切り分けていく作業を「分析」と言います。

例えば数学の文章題、今まで習った公式が頭の中をぐちゃぐちゃと駆け回っている。必要な公式と不要な公式を分けるのも、分析力です。

「というわけで、分析力を高めましょう!」というのは簡単ですが、どうやって分析力を付けるか、それが問題です。Senseは、人間が先天的要素や後天的経験を通して、知らず知らずのうちに特定の思考パターンに執着しているという事実に着目します。自分の思考パターンを自分で理解するのは難しいですから、教師が生徒の思考パターンを掴み、その枠を取払い、種々の思考パターンを組み合わせられるようにすることで、受験に必要な分析力と思考力を養っていきます。Senseの授業が提供する双方向も、分析力の向上に資するものです。

ステップ3~相違点・関連性を見出す(区別)~

関連性を見出すのに最も重要なことが、幅広い知識を持つことです。Senseがことあるごとに教養教養と言ってきたのは、幅広い教養がstep3の核だからです。

例えば現在の中国。内陸部の少数民族への対応、幹線道路の整備などの内政は、近代史や政治学の素養が有るのある大人が見れば、アメリカ開拓時代のフロンティア政策を参考にしていることが分かると思います。(海洋政策も、アメリカ開拓時代にマハンの唱えたシー・パワーの現代版と考えることが出来ます)

このように、教養が有ると一つの知識を応用して他の知識と結びつけることが出来ます。そして、冒頭で述べたように、それこそが「深く理解する」ということです。今後の中国の海洋政策を考える時に、マハンのシー・パワー理論という軸を立て、それと現在の中国と比較する視点を見つけた人は、他人より一段上の予測を立てることが出来ます。それが「頭が良い」ということです。

難関校の応用問題などは、どの教科をとっても「関連性の発見」無くして解けない問題が出題されています

更に、関連性の発見は結果として記憶の更なる定着に繋がり、それが回りまわってまた次の発見を生み出すという好循環を生み出すのです。

以前、「高校生クイズに出てる人たちは、僕と同じ年なのにこんなに物を沢山知っているんだ、僕は一生掛かっても覚えられないと思う」と嘆く生徒が居ました。

確かに彼らの知識量は一般的な高校生のうん十倍は有りそうですね。しかし彼らがうん十倍の努力をしたのかと言えばそうではありません。彼らは知識を足し算では無く掛け算で増やすことが出来るのです。それは、クイズに取り組む過程で教養を身に付け、一つの知識を様々なことに結び付けようとしているからです。過去の知識が新しい知識の記憶を助け、新しい知識が過去に得た知識の復習になり、圧倒的な記憶効率を生むのです。

天才のように思える彼らの記憶力も、才能でなく方法が生んだものなのです。

繰り返しになりますが、勉強は「記憶→思考→関連性の発見」の3ステップの総称です。このスリーステップを実行することこそ、勉強の本質にして唯一の勉強法の頂きだとSenseは考えます。この学習習慣を身に付けた生徒だけが、どんな難題にも対応できるようになるのです。

Senseの教師は、必ずその頂きに生徒を導きます。

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