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なぜ塾は、家庭学習の方法論を教えないのか

私が、「勉強はスケジューリングを中心とした方法次第だ。合否を決めるのは、頭の良し悪しでも勉強量でもどんな名講師の授業受けたかでも無い」と言うと、
「東進とか大手予備校はそういう方法論や記憶法なんかは知らないんですか?なぜ生徒に伝えないんですか?」
という質問をよく受けます。

予備校が勉強の方法論を生徒に伝えないのには二つの理由が有ります。

まず一つ目、生徒が志望校に受かっても、それを、生徒に「自分が家庭学習を頑張ったからだ」と思われたのでは、意味が無いからです。「○○先生の分かり易い授業のおかげで受かった」と思われて、来年も自分の授業が予約で一杯にならないと、予備校講師は食べていけません。

東進などの予備校教師は、基本プロ野球選手と同じ単年または数年契約です。生徒の支持を得ることは、言葉通り、死活問題です。限られた授業時間に、(自分の手柄にならない)「家庭学習の方法」なんて、教えてる場合じゃないのです。

また、学習法の公開は、レストランがレシピを公表するようなものです。美味しいと思っても、自分で作れるならもう行きませんよね?トヨタが、来年発売の新車の設計図を公表しますか?

どんな企業も、企業秘密が有るのは当然です。予備校がビジネスとして成り立つためには、「勉強は一人じゃ出来ない、自分の分かりやすくハイレベルな授業を受ける方が、一人で勉強したり学校の授業聞くよりずっといいんだ」と思わせることは、当然の事なのです。

もう一つの理由は、一斉授業で学習法の指導は「すごく難しい」からです。一方的に伝えるだけなら、勉強法の本を読むのと変わりません。

実際にその方法の使い方を実践して見せたり、生徒の思考回路や性格を理解して、具体的にどの方法をチョイスしていくかを決める為には、一人一人に向き合う必要が有りますし、生徒がその方法を自分のものにするまでアドバイスを送り続け、段階に合わせてよりよい方法にステップアップしたり、ダメなら違う方法を試させることも必要です。集団授業で出来る仕事ではありません。

更に、最も重要なスケジューリングは、個々の事情による変更、修正が付き物です。プロの経験と、生徒のことを最もよく知る生徒自身、そして時にはご家族の協力も有って、やっと最高のスケジュールを調整していけるのです。

以上の理由から、大手予備校・塾では、学習法・スケジューリングでは無く、「授業の分かり易さ」を追求するのです。(そしてその説明の分かり易さは、ただただ感心、素晴らしい参考書を世に出して頂くことには、頭が下がるばかりです)

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